盆栽には、鉢の大きさや樹高によって色々な呼び方があります。
「どうせ育てるなら立派な盆栽を」と思うのは誰もが同じでしょうが、部屋やお庭の都合上から難しい場合も多いですよね。
そんな方にもおすすめ!今回は最小サイズの可愛い「豆盆栽」について紹介します。
盆栽の呼び方は樹高によって変わる
盆栽の呼び方は、一般的には以下のようになります。
「盆栽の呼称・大きさ順」(Wikipedia調べ)
・大品(大物)盆栽:樹高46cm~
・中品盆栽:樹高21~45cm
・貴風盆栽:樹高21~35cm
・小品盆栽:樹高~20cm
・ミニ盆栽:樹高10cm以下
・まめ盆栽:手のひらサイズ
大品盆栽を最大サイズとし、小さくなるにつれ呼び方が変わりますが、数字を見る限りは曖昧なのがわかりますね。
特に中品と貴風は曖昧で、販売店や業者によっては豪華な樹形や鉢植えのものを貴風盆栽と名付けたり、樹形35cm~45cm程度のものだけを中品盆栽と名付けたりします。
豆盆栽の作り方
「ミニ盆栽」よりもっと小さなサイズを「豆盆栽」と呼びます。
手のひらに乗るくらいの小さな鉢に、さらに小さな盆栽を植え替えると完成です。
品種に決まりはなく、定番の松柏(ショウハク)類から、桜や梅などの花物、苔(コケ)などの草物も作れます。
鉢は、最近だと豆盆栽専用の小さな物も売っているのでそちらを用いましょう。
コーヒーカップ(エスプレッソ用の小さなデミタスカップ)や湯吞みでもできますが、塗料によって通気性の悪い物もあるので注意が必要です。
豆盆栽の育て方
豆盆栽の育て方は通常の盆栽と同じです。
水をやり、日当たりを確保すれば、小さくても力強く育ちます。
ただ小さいので水分も乾きやすく、蓄える養分も少ないので、大きめの盆栽よりは弱いと考えられます。
「土がひどく乾く」「元気がなくなったように見える」などの場合は、一旦大きな鉢植えに替えるか、水やりをこまめにするなど工夫しましょう。
盆栽が枯れたかどうかを見極める方法
盆栽に限らず、植物が枯れたかどうかを見極める方法があります。
もし豆盆栽の葉や花が乾いて落ちた場合でも、まだ枯れたとは限りません。
その場合は枝の一本を折り、断面を虫眼鏡などで観察しましょう。
断面に緑色の部分が残っているか、水分を感じるようならまだ枝は生きています。
切り口が明らかに乾いているか、枝自体がバラバラになるほど脆くなっていたら枯れたと考えます。
葉だけが落ちても復活する植物はたくさんあるので、豆盆栽がもし枯れたように見えても諦めず、枝の状態を確認してみましょう。
【まとめ】豆盆栽はインテリアや贈り物にもおすすめ
豆盆栽の作り方、育て方などをまとめました。
盆栽には大きさに応じた呼び方があり、ミニ盆栽よりも小さく、手のひらサイズを豆盆栽と呼びます。
見た目にはとても可愛く、部屋の飾り付けや贈り物などにも最適です。
小さい分デリケートな一面もあるので、日々の世話にはよく気を配りましょう。
雄大な盆栽を楽しむとともに、小さな盆栽の力強く生きる姿も楽しんでみてはいかがでしょうか。