『皇室』誌で平成29年末より大道庭園ご協力のもとで撮影を開始し、『皇室』78号(平成30年4月25日発売)から89号(令和3年1月25日発売)まで「宮中の盆栽」とのタイトルで8回にわたり掲載してきた日本が世界に誇る皇室の盆栽を一冊にまとめました。
国賓をもてなす樹高180センチを超える五葉松(銘:根上五葉)、徳川家光公ゆかりの五葉松(銘:三代将軍)、樹齢600年におよぶ真柏、豪華絢爛に咲き誇る樹齢350年の藤……。
皇居には大道庭園と呼ばれる盆栽の仕立て場があります。
新年祝賀の儀や宮中晩餐会など、華やかな宮中行事の際に飾られる盆栽はまさに優品ぞろい。
樹齢数百年におよぶものも多く、時の経過が生み出す生きた芸術を守るべく、大道庭園では年間を通じてきめこまやかな管理がなされています。
ところが大道庭園はあくまでも盆栽の仕立て場であることから、一般公開はされていません。
貴重な盆栽を目にする機会があるのは限られた人たちだけです。
皇室の盆栽を紹介した写真集も少なく、大部のものでは昭和51年に刊行された『皇居の盆栽』(日本盆栽協会編)を最後に長らく刊行されていません。
本書は、皇室の盆栽のみを紹介した書籍としては実に45年ぶりの刊行となるのです。
また紙面も多くの盆栽写真集とは異なり、全体写真のみならず、さまざまな部位の拡大写真を掲載するなど画期的な構成となっています。
本書で掲載している盆栽について
本書では、松柏類、雑木類、花物・実物あわせて59鉢を美しい写真、紙面を贅沢に使ったデザインで紹介しています。
連載時には掲載しなかった盆栽や、掲載した盆栽でも樹肌や株元、花の拡大写真など、連載時にはスペースの都合で掲載できなかった写真を多数収めています。
また、紅葉する楓などの雑木類は、緑の葉の姿、紅葉期、落葉期と3つの姿を紹介しています。
皇室伝統の正月用寄せ植え「春飾り」も6ページにわたって掲載しているほか、大道庭園の歴史や日々の管理について解説した文章、盆栽目録も収録。
また、2018年に埼玉で開催された「世界盆栽大会」が世界各国からやってきた盆栽愛好家で大盛況を博すなど、盆栽が「BONSAI」として世界的な人気を集めて久しいことから、広く海外の盆栽愛好家にも読んでいただくべく、すべての盆栽に日本語と同じ情報量の英訳をつけました。
世界中の盆栽愛好家や日本の伝統文化に関心のある人はもちろん、誰にとっても楽しんでいただける1冊になっています。
■書誌情報
『宮中の盆栽 大道庭園の四季』
発売日:2021年3月23日
判型:A4判
定価:4,070円(本体3,700円+税)
ISBN:978-4-594-08772-2
■購入リンク
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引用元:PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000681.000026633.html