盆栽の値付け・格付けされる際のポイントとは「樹齢?樹形?手間費用?」

テレビ番組やニュース記事などでたまにとびきり高価な盆栽が紹介されますね。
そんな理由で私たちの中には「盆栽は高い」というイメージがあります。
ですが盆栽の価値はどうやって決まるのでしょうか?

 

盆栽の価値の見分け方

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盆栽は、各地で定期的に開かれる品評会や展示会などで値段が付きます。
もちろん適当に付けるわけではなく、価値を決めるポイントがいくつか定めてあるのです。

評論家の先生たちはその基準に乗っ取りつつ、様々な観点から盆栽の価格を決めます。
当然に例外もあるので、基準を学びつつ、盆栽の美学にふれてみましょう!

 

一番の決め手は「樹齢」

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盆栽の価値を決める上で最も重要なのが樹木の年齢「樹齢」といわれます。
例えば数十万円から数百万円(物によっては一千万円以上も!)の高価な盆栽は、ほぼ全てが数十年から百年以上の樹齢です。
若くて高価な盆栽は異例と思って良いでしょう。

過去に吉田茂首相らが所有したという樹齢千年の松の盆栽は、何と「一億円」の値が付きました。
現在だと樹齢数百年は保存樹木となる場合も多いので、昔ならではの貴重な話ですね。

 

美しいとされる「樹形」

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樹齢に続いて重視されるのが盆栽の形「樹形」です。
樹齢に関しては上記したように相当手に入りにくくなっているので、もし高価な盆栽を育てたいと考えるなら樹形にこだわるのが近道かもしれませんね。

樹形の美しさの基準はいくつかありますが、代表的なのが「左右への枝の湾曲が均等」「左右どちらかだけに片寄っている」などです。
他に「盆栽の根元と枝の最後が直角であること」も均一で美しいとされますね。
あまりくねくねして規則性のない樹形や、異常に大きかったり小さかったりも価値は付きにくいと思って良いでしょう。

 

重視される「手間」「費用」

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盆栽の価格付けで意外と重要視されるのが持ち主のかけた「手間」「費用」です。

見る人が見れば、小さな苗から今の大きさまでに何度くらい鉢を植え替えたか、高価な鉢を使っているかなどはわかるといいます。
日々の水やり、日当たり、温度の管理、土の管理、肥料やり、害虫駆除などなど。手間も費用の一つと考えれば、大きくて立派な盆栽ほど持ち主の心が宿っているといえます。

無欲に真心だけを込めて育てた先、驚くほど高価な盆栽に育つなんていうことも充分にあり得ますね!

 

珍しい盆栽は高い?

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価値的な物は希少とはよくいわれますね。
盆栽も例外とはいえませんが、「珍しい=樹齢の高い、樹形の難しい」も該当するので、品種そのものが希少な理由で高価になるとも限りません。

特に植物は本来自生する環境から離れて上手く育つのは難しいことです。
日本では目の飛び出るほどの高価な盆栽は多くが松柏類(マツ、ハク)などですから、よほど環境作りと手間に自信がなければ、珍しい品種を輸入などするのは控える方が良いと思います。

 

【まとめ】盆栽は長年かけて価値が高まっていく

盆栽の価値・値付け・格付けについてまとめました。

盆栽の価値は「樹齢、樹形、持ち主のかけた手間と費用」などから価値が付くといわれます。
品種そのものの珍しさよりも、どこにでもある植物をいかに長く美しく育てるかに重点を置かれるのですね。

興味のある方はぜひ品評会や展覧会などに足を運び、丹精込めて出来上がった盆栽の姿をご覧になってはいかがでしょうか?

ヤマグチ

ライター / 作家名「山口歌糸」/ オフィスウタイト代表 / 竹取物語に関する評論文で「市民文芸ふじのみや第46号 随筆の部」優秀賞。「盆栽なび」では初心者向け情報やコラムを担当。一緒に学びましょう!

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