盆栽を育てる上で、剪定をする時期がどんな品種にもあります。
ただ育てるだけではガーデニングや観葉植物と同じですから、”盆栽たる所以は剪定にあり”と思って良いでしょう。
初心者では中々難しい剪定をする時期やタイミングについてまとめましたので、是非ご参照下さい。
剪定には芽や枝、根などがある
ひとくちに剪定といっても「芽吹きや枝を増やす剪定」と「根張りを整える剪定」があります。
枝や芽吹きを増やす剪定は基本的な作業の一つで、作りたい樹形のために二又の枝の片方を落とす、あるいは混んだ枝を減らし(枝すかし)、新たな芽吹きを促すことです。
根の剪定はもう少し高度で慎重な作業で、鉢の中で伸びすぎた根っこを切って減らすことです。
ついでに土や鉢替えをすることも多く、時間と手間は多少かかってしまうかもしれません。
剪定をする目的は、盆栽としての樹形を整えるばかりでなく、不要な枝や根をすっきりとさせ、残ったところへより養分が集中させること。
樹形を早く整えたい余り、行き過ぎた剪定をしてしまうと枯れる原因にもなるので、時期の中でも少し回数を分けたり、ほどほどにしておくなどの工夫も必要になります。
多くの植物は春の前後が剪定に適している
盆栽に用いられる品種を含め、植物の大半は「春に新芽や花、実などをつけ、冬にはまた春の準備のために休む」ものです。
剪定をするタイミングは、ほとんどの植物が春の前後といわれます(品種によるので、変わった種類を育てている人は必ず確認!)。
盆栽では特に多い松柏類や雑木類などは、秋冬にはだいぶ弱っているので、春に剪定しておきましょう。
花物・実物・落葉樹の剪定
剪定時期は基本的に春ですが、花をつける「花物」、実をつける「実物」などは時期が異なります。
梅や桜など、春に綺麗な花をつける品種は、春の見頃を終えてから初夏までが剪定に適した時期です。
大体6月から7月くらいが適当でしょう。
品種によっては、来年の花芽をつけておくものと、来年になってから花芽がつくものがあるので、剪定の際に来年の花芽を落とさないようにするのも重要です。
またモミジなどの落葉樹は、秋が過ぎると葉を全て落とすので、枝の剪定がしやすいです。
あまり一気に落とすと枯れる原因にもなるので、二又の片側や、混み合った枝を減らす程度に抑えておきましょう。
剪定の基本は春!
盆栽の剪定時期についてまとめてみましたがいかがでしたか?
盆栽を含むほとんどの植物は、春に花や新芽をつけ、育ち、秋から冬にかけては一休みします。
剪定の時期は、春頃が一般的で、枝や葉、根などをその時にすっきりさせておくのが理想です。
また花物に関しては花をつけた後、実物に関しては実をつけた後がよくいわれる剪定時期になります。
お持ちの盆栽の特性を理解しつつ、時期は外さずに剪定を行いましょう。