盆栽が最近、脚光を浴びてきています。
以前まではお年寄りの趣味というイメージでしたが、外国人が日本文化に触れるために盆栽を買うあるいは始めることも増え、日本でもにわかに盆栽趣味の方が増えていますね。
「興味があるけど、どんな物があるのかわからない」
そんな方のために、ここでは基本的な「盆栽の種類」について紹介します。
盆栽には「松柏」「花」「実」「葉」「草」がある
盆栽には大きく分けて5つほど種類があります。
代表的な「木」の盆栽と、その他(草や現代的なアート)に分かれ、木の盆栽にも四種ほどあります。
「松柏(しょうはく)類」…広くいう常緑樹。松、杉、ヒノキなど。
「花物」…主に春頃に花をつける木。梅、桜、椿、ボケ(バラ科)が代表的。
「実物」…時季になると実をつける木。同時に花がつく品種も多い。林檎(リンゴ)、さくらんぼ、柿、花梨(カリン)など。
「葉物」…葉の変化、紅葉を楽しむもの。楓、銀杏(イチョウ)、欅(ケヤキ)など。
これらの他に、草だけを楽しむ盆栽や、品種を同じ鉢に合わせて作る現代アート的な盆栽も最近は増えています。
盆栽の超定番「松柏類(しょうはくるい)」
盆栽の代名詞といえば「松柏類(しょうはくるい)」ですね。
大きく分けて「松、真柏(しんぱく)、イブキ、ビャクシンなどがあります。
また常緑樹という意味もあり、一年に渡って葉が茂り、枯れ落ちないので美観を常に楽しめます。
松の中でも「黒松(くろまつ)」と「五葉松(ごようまつ)」は見栄えく丈夫なので初心者、上級者にも好まれます。
「真柏(しんぱく)」はヒノキ科の常緑樹で、白い枝と濃い色味の葉のコントラストが特徴です。
季節を感じたいなら「花物」
松柏類が荘厳な印象なのに対し、華やかな印象をより楽しめるのが「花物」です。
その名の通り、主に春先から夏近くにかけて花をつける木を、盆栽として育てられます。
代表的なのは「桜」「梅」などです。
定番は「桜」と思いきや、盆栽においては「梅」の方がやや一般的ですね。
梅は枝が荒々しく伸び、まだ肌寒い早春に濃い色の艶やかな花を咲かせます。
花物は開花時期が重要で、水やりや日当たりなど特に気を付ける必要があります。
開花を一つの目標として育てられるので、楽しみが多いのも花物の魅力です。
その他「実物」「葉物」「草物」など
盆栽には木と花だけでなく、実をつける「実物」や、葉の茂る様子だけを楽しむ「葉物」「草」などもあります。
あまり大衆的ではありませんが、盆栽の一種として認知しておくとより変化を楽しめます。
「実物」はそのまま「柿」「リンゴ」「さくらんぼ」など、木でそのまま育てられるものをあえて盆栽として楽しみます。
多くの品種が実をつける前にまず花を咲かせるので、花物の一種としても認知されますね。
「葉物」「草物」はミニ盆栽としても知られます。
そのままだとこじんまりするので、枝のある盆栽の土台部分に添えられることも多いですね。
「まとめ」盆栽の名前を一覧で確認
盆栽の種類を大きく分けて紹介しました。
品種それぞれに特徴があり、好みの見栄えや、育てられる家や庭の環境、時間の都合などから選ぶと良いでしょう。
世話をするうちに愛着も湧くので、ぜひ初めてみてはいかがでしょうか。