真柏(しんぱく)という植物をご存じでしょうか。
真柏は盆栽に用いられることが多い植物で、特に盆栽上級者の間で高い人気を誇っています。
また、真柏はもともと高山に自生する植物として知られていますが、特に糸魚川地域に自生する真柏は質がよいとされています。
こちらの記事では、糸魚川地域の真柏がよいとされる理由をご紹介しています。
糸魚川地域の真柏はなぜよいのか?
真柏には「柏」という文字が入っているため、柏の木と混してしまいそうになりますが、実は真柏はヒノキ科ビャクシン属の常緑針葉高木のため、柏とはまったく別の植物です。
また、真柏はもともと日本全国の岩場や高山に自生していますが、その中でも糸魚川地域の真柏がよいとされています。
では、その理由はどのようなところにあるのでしょうか。
糸魚川真柏がよいとされる理由は生育環境にあり
真柏は自生する地域によって特徴が異なり、温かい地方に自生する真では幹が柔らかいのに対し、糸魚川の真柏は幹が硬く丈夫という違いがあるのです。
それは、糸魚川真柏は、ゴツゴツとした石灰岩や火山岩がある過酷な環境の中で成長するため、土が柔らかい地域で成長した真柏のように幹が柔らかくならず、硬く引き締まるからです。
また、土が柔らかい地域で成長した真柏は成長が早いという特徴があり、幹が柔らかくなったり葉が急速に伸びたりしやすいという特徴があります。
一方、糸魚川真柏は成長が遅く、葉や枝が伸びるスピードが遅いため、盆栽に適しているのです。
なお、糸魚川の真柏は葉性がよいことでも知られ、日本国内の身ならず、海外の盆栽愛好家からも高い評価を得ています。
海外の盆栽愛好家の間では、「イトイガワ」ですぐに糸魚川真柏であることが通じるといいますから、糸魚川真柏は世界的に大人気の盆栽だということがわかりますね。
糸魚川真柏の入手方法は?
糸魚川真柏は、その価値に気付いた人達によって、現在ではほとんどが採りつくされてしまった状態です。
また、自生している真柏を探すにしても、糸魚川地域の高山を登山するとなると、滑落のリスクがつきまといます。
つまり、良質な糸魚川真柏を入手するなら、糸魚川真柏の取り扱いがある盆栽業者から入手するしか方法がないということなのです。
このような業者であれば、サイズが小さいタイプや、やや大きめタイプまでの取り扱いがありますので、お好みの糸魚川真柏を選びやすいでしょう。
糸魚川真柏を入手したい方は、まずは盆栽業者を訪れる、販売サイトを閲覧するなどして、お好きな糸魚川真柏を選んでみてはいかがでしょうか。
今回は、糸魚川地域の真柏がよいとされる理由と、糸魚川真柏の入手方法についてご紹介してきました。
古い時代であれば、糸魚川地域に自生する真柏を採取することもできましたが、現在では残念ながら自生する糸魚川真柏の入手が困難な状態となっています。
良質な糸魚川真柏を入手したいなら、まずは糸魚川真柏の取り扱いがある盆栽業者を見つけて、お好みの1点を探してみると良いでしょう。