毎年のように世界中で盆栽(海外ではBonsai)の品評会が開催され、美しく高価な盆栽が称賛されます。
ですが盆栽にも当然、価値だけでなく色々な記録があります。
「世界一大きな盆栽」と「世界一小さな盆栽」とは果たしてどんなものでしょうか。
世界一大きな盆栽は静岡県熱海市にある「アカオハーブ&ローズガーデン」の「鳳凰の松」
こちらは2013年頃にはすでに認定されていた記録です。
世界で一番大きな盆栽は、静岡の熱海にある「アカオ(赤尾)ハーブ&ローズガーデン」が管理する「鳳凰(ほうおう)の松」です。
元々は曽我森林自然園として始まり、現在ではバラ・ハーブ園として人気を呼んでいます。
そんなアカオハーブ&ローズガーデンにある赤松(アカマツ、レッドパイン)の盆栽が、世界で一番大きいと認定され、ギネス公式記録にも載っています。
樹高は16フィート以上(1フィートは0.3048メートルなので、約4メートル87センチ)あり、幅が30フィート(約9メートル)ほど。
樹形は表現しがたいですが、空へまっすぐ伸びる幹もあり、片側に懸崖(鉢から飛び出して下へ垂れる形)もあり、多彩な印象を持ちます。
樹齢は600年ほどとのことです。
このローズガーデン
ぱない#世界一大きい盆栽⁉️#朝のさんぽ道 pic.twitter.com/utRlDOWuOV— テレ東)朝の!さんぽ道たん⭐️🌟 (@sanpomichi10) August 6, 2019
世界一小さな盆栽はマレーシアの「ウォータージャスミン」
盆栽の大きさは、
・大品盆栽(46cm~)
・中品盆栽(21~45cm)
・貴風盆栽(21~45cm)
・小品盆栽(~20cm)
・ミニ盆栽(10cm以下)
と分けられ、ミニよりもさらに小さな盆栽を「豆盆栽」と呼びます。
「豆盆栽」をいわゆる世界で一番小さい盆栽と呼びもしますが、その中でも特別小さいのが、Kuah Tee Teongさんが制作した「ウォータージャスミン」というマレーシア在来種の盆栽です。
大きさは、全長22mm。
指先でつまんで持つ程度の大きさしかありません。
Kuah Tee Teongさんは自身の庭園を持ち、動物の形(犬、アザラシ、タコ、トカゲなど)を模したミニチュアツリーを制作し続けています。
本人いわく「小さな盆栽を作るには忍耐力と充分な知識が必要」とのこと。
これほど小さくても枯れずに維持するには、土を始め、環境作りにも余念がないといいます。
→ https://www.thestar.com.my/news/community/2008/02/01/kuahs-potted-menagerie
特集された海外の記事を参照すると、小さな盆栽作りに彼は特別長い時間をかけるようです。
大きな盆栽の数百年という年月には及びませんが、大きさ以上に繊細な心と手間をかけて制作しているのですね。
🧐¿Sabía qué? El jardinero Kuah Tee Teong de 53 años tiene en el jardín de su casa el bonsái más pequeño del mundo, una especie de jazmín de dos años, que mide 22 milímetros de altura. Conozca este y otros datos del #mueble y la #madera aquí https://t.co/ltY6cLTqWH #RevistaMyM pic.twitter.com/UbtsLZasQk
— Revista M&M (@RevistaMMcol) July 6, 2018
盆栽の大きさ世界一・小ささ世界一
今回はちょっと変わり種として、世界一大きな盆栽と世界一小さな盆栽について特集しました。
世界一大きな盆栽は、熱海のアカオハーブ&ローズガーデンにある樹齢600年の赤松「鳳凰の松」です。
世界一位小さな盆栽は、意外にも海外で制作されたものでした。
盆栽の対照的な極地を知ると、どちらも充分な知識と手間で作られたのだとわかります。
古くから大きな盆栽は価値的とされますが、今では小さな盆栽の芸術性にも大きな評価がされているのですね。