盆栽肥料の種類と選び方3つのポイント

盆栽を育てるにあたり重要なことは日常のお手入れですが、同時に肥料の選別も大事なことです。
この2つをきちんと行なっていると美しい盆栽を作り上げることができると考えられています。
ただ、やみくもに肥料を与えればOKというわけではありません。
肥料の種類や選び方をお伝えするので、参考にしてみてください。

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盆栽にはなぜ肥料が必要なのか

盆栽は小さいものがほとんどなので、肥料まで必要?と気になるかもしれません。
盆栽鉢という限定されたスペースの中で成長していくため、養分もたくさんは必要ではないとイメージされがちですが、思っている以上に土壌中の養分はどんどんなくなっていきます。
樹の成長に必要不可欠なので、肥料を使って不足している養分を補う必要があるのです。
盆栽は、窒素・リン酸・カリウムといった植物の三大要素が必要で、どれか1つでも欠けると成長に影響があります。

どんな肥料でも全ての盆栽に適している、というわけではないので肥料の違いを知ることで自ずと選び方も変わってくることでしょう。
樹によって肥料を与える時期なども変わってくるので理解しておいてください。

 

盆栽の肥料の種類と適した時期

肥料の種類は1つしかないわけではなくてさまざまあります。
特徴や適した品種も変わってくるので、それぞれ覚えておくと便利です。

元肥(もとごえ)

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よく使われる肥料の1つです。
主に植え付けや植え替えの時に使用され、植え付けの時に肥料を土壌に混ぜ込んでいるのであれば、植え替えの時に改めて元肥を追加する必要はありません。
固形の肥料なので、ゆっくりと溶け出し、根が痛みにくく、長期間効果が期待できることが大きなメリットです。

追肥(おいごえ・ついひ)

盆栽の成長を助ける肥料で、固形・液体どちらもあります。
時期的には、3月〜6月と8月の終わり〜11月頃が追肥に適した時期です。
即効性が欲しい場合は液体肥料の方が良いですが、基本的には固形肥料を追肥した方が、樹に負担なく緩やかに養分を与えてくれるので、おすすめだといえます。

肥料をあまり必要としていない樹種もある

多くの樹種は、肥料が必要だと考えられていますが、黒松や五葉松など一部の松柏類はそこまで肥料を必要としていないので、肥料の調整などが不慣れな人の場合は難しいため樹種を選ぶときに意識してみましょう。

 

盆栽肥料の選び方

肥料を選ぶ時のポイントとしては、以下の3点を考慮してください。

  • 固形か液体か
  • 肥料と盆栽の樹種が合っているか
  • 与える時期

まず、固形や液体かどちらの肥料を使うのかを考えます。
固形の場合は、盆栽の成長の元と言える元肥や追肥として使いやすく、液体の場合は日頃の手入れで気になる部分があったときにすぐ効果が期待できるので使いやすいです。
どちらが良いか悪いかではなく、どんな使い方をしたいかで決めてください。
次に、樹種と肥料が合っているかどうかですが、1つだけ盆栽を育てている人ならあまり迷いませんが、複数の盆栽を育てている場合はそれぞれに合ったものを選ばないといけません。
つい、全部まとめて対応したくなりますが種類によっては盆栽がダメになる可能性もあります。
肥料には、冬時期に使う「即効性肥料」と年中使用が可能な「緩効性肥料」があり、使い分けることが可能です。
どんな時期にどんな樹種の盆栽に使用するかで、適切な肥料を選びましょう。

 

肥料はピンポイントでの使用がベスト

非常は、盆栽にとって切っても切れない存在ですが、毎日必要なものではありません。
養分は必要ですが、多量に与えてしまっても結果的に盆栽がダメになってしまう可能性があるので、適切な量を適した時期に使いことで、より効果を発揮することが可能です。
じっくり丁寧に肥料を選んで、盆栽を育ててあげてください。

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