盆栽と盆景の違いは?盆景の魅力について

盆栽、という言葉はよく聞きますが「盆景」という言葉をご存知でしょうか。
字体は似ているので、言い方が違うだけで同じものでは?と思うかもしれませんが、実はちょっと違います。
盆栽と盆景の違いや盆景が持つ魅力について、お伝えさせていただきますので参考にしてみてください。

盆景

 

盆景とは何か

盆景は、木や苔、草などの植物はもちろんのこと、石や水などを用いて小さな自然の景色を作り出すことを指しています。
このように聞くと「何かと手間が必要?モノも多くいるのかな?」と思うでしょうが、そういうわけではありません。
器ひとつで盆景はだいぶ変わりますし、叶えたい風景によって苔や石の量を調節するだけです。
海辺や川辺を表現したい際は、使用する器で水を入れることができるようなものを選んだり、小物を取り入れて作るのも1つの手だといえます。
盆栽に正解がないように、盆景にも正解はありません。
自分が作り上げたい景色のイメージする、もしくは写真やインターネットの画像を参考にして、材料を買いましょう。
最近では、盆景向けのミニチュアグッズがたくさん販売されているので、苔の上に人を置いて日向ぼっこさせたり、川や海辺を作ったのなら船や鳥を置くのも風情があって素敵です。
こうした、自分の理想とする自然を表現できるのは、盆景ならではの魅力だといえます。

 

盆栽との違い

盆栽も自然を作り上げる、という点では同じですが、人工的に手を加えるという意味合いでは少し違うと言えるでしょう。
盆栽の場合は、基本的に土と木だけで構成され、時々苔を利用する程度です。
しかし盆景は、木や苔、土はもちろんのことそのほかに石や砂、ミニチュアフィギュアなどを用いて、完全な自然を作り上げています。
小さな自然が目の前に広がり、みんなが各々楽しんでいるような、そんな光景を見せてくれるのです。
盆栽は自然の真ん中に入り込んだ気分にさせますが、盆景は自然を楽しむ動物や人々を客観的に見せてくれているような感覚になります。
どちらも魅力的ではありますが、自分がどんな自然を作りたいのかということをよく検討してから、盆栽や盆景を作ってみると良いです。

 

盆景が持つ魅力

盆景の魅力は、なんと言っても自分でしか作り出せないアーティスティックな自然を表現できることだといえます。
海外でも外国語の説明書が付帯された盆景キットが販売されているように、盆栽での表現に飽きてきた人、もっとチャレンジしてみたいという人に支持されているのです。
盆景も歴史のある日本古来の伝統芸術ではありますが、盆栽よりも知名度が低いため、盆栽を始めてから盆景というものを知ったという人は多くいます。
そのため、ある程度盆栽に慣れてきた人が盆景に挑戦することがほとんどです。

自分が思うような自然の風景を3Dアートのように眺めることができるのは、盆景でしか表現できないことなので、その点は大きな魅力でしょう。
「今度はこういうものを作ってみたい」「動物を配置したい」など、創造性を豊かにしてくれるので盆栽よりもハマる人が多いようです。

 

盆栽も盆景も日本らしい芸術の形

盆栽と盆景は、似ているようで大きく違います。
どちらも非常に魅力的ですし、良さがありますが、より芸術的にアートのように楽しみたいのであれば、盆景にチャレンジしてみて下さい。

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