盆栽を育てていると、季節やちょっとした環境の変化などで、一気に弱ってしまうことがあります。
できれば大きく豪華な枝葉をつけさせてやりたい、誰もがそう思うでしょう。
ここでは、基本的な盆栽の大きさを保つ方法についてまとめました。
盆栽の大きさは鉢の大きさで決まる
盆栽は、すでに育っているものを購入すれば、鉢のサイズに対し立派な樹形を保っています。
ですが盆栽は「鉢に対して幹の太く大きなものが美しい」とされるので、実は商品となる前により大きな鉢で育てている場合も多いのです。
実際に盆栽を買って育てるうちに、みるみる元気がなくなってしまったという話は多いようです。
もしご自分が盆栽を小さな苗木のうちから育てる場合、望む大きさよりもたっぷりとした鉢を用意するのがおすすめです(あるいは育つにつれて大きな鉢へ植え替えていく)。
例えるなら、金魚鉢や昆虫を育てる虫かごも同様です。
生き物は皆、住処や縄張りの中で、必要以上に身体が大きくならないように制御されます。
ですから盆栽も、鉢の大きさや土の量に見合った大きさ以上にはならないようにできているのですね。
もし際限なく大きくしておきたいなら、一時的に屋外の地面や畑に植えてしまうのも手です。
まずは盆栽をどれほど大きく育てたいか考え、見合った大きさの鉢を選びましょう。
剪定や葉刈りで盆栽は弱るので注意
盆栽の樹形を育てる上で、剪定や葉刈りは欠かせない作業です。
ですが、植物にとって根っこはもちろん、葉も枝も栄養を吸収するのに必要な器官になります。
樹形を綺麗に整えたい余り、スッキリと葉や枝を落とすと、盆栽の健康そのものを脅かす恐れもあるのですね。
特に樹形にこだわりのある方は、一気に葉刈りや剪定作業を進めないのが重要です。
幹そのものがか細く弱ると、上手く剪定しても情けない樹形に見えてしまうので、注意しましょう。
盆栽の大きさを保つには?盆栽の健康を第一に守ること
今回は、盆栽の大きさを保つ方法やコツについてまとめました。
愛好者でも誤って盆栽を枯らしてしまう原因の大半は、水やりや炎天下、寒気などといわれています。
基本的な世話は怠らず、さらに盆栽を大きく育てて保つには、「鉢の大きさ」「剪定や葉刈りの具合」が深く関わります。
特に盆栽は、幹が太く見えて格好良いので小ぶりな鉢に植える場合も多く、また樹形を早く整えたい余りに、無理な剪定や葉刈りをしてしまう場合も多いようです。
基本的なことですが、盆栽は盆栽以前に自生する植物であることを、忘れずに心掛けておきましょう。