盆栽の樹齢の調べ方

木には樹齢と呼ばれるそれぞれの年齢があり、樹齢によって幹の太さや背の高さなどに違いが生まれます。
本来、樹齢は年輪を調べることでわかりますが、盆栽の場合は何を見たら良いのでしょうか。
色々と調べ方はあるので、ご紹介していきたいと思います。

盆栽樹齢

盆栽の樹齢を正確に把握するのは難しい

一般的に木を切った切り株の年輪を見て、樹齢を調べるものですが盆栽の場合はそういうわけにはいきません。
名品と呼ばれる盆栽は、樹齢100年や300年以上と考えられています。
ここまでの樹齢が必要なのは、やはり見た目の美しさや重厚感を出すことができるからです。
樹齢の若い木だと青々しさが目立ち、細い頼りない盆栽になることもあります。
盆栽の樹齢に関しては、販売時に最初から明記されていることもありますが、されていないことも多いので、育てている盆栽の樹齢を知りたいと思うかもしれません。
実際、盆栽の樹齢をきちんと把握するのはなかなか難しく、ある程度のことしかわからないことが多いです。

 

盆栽の樹齢を調べる方法

盆栽の樹齢を調べる方法はいくつかあるので、ご紹介します。
ただ、確実な樹齢がわかるという訳ではないので、あくまで目安として考えてください。

 

枝の数を数える

マツの場合、年に1度枝を出します。
そのため、枝の段数や数を数えることによって樹齢を割り出すことができるのです。
ただ、正確にわかるのは10年くらいと言われていて、そのあとは生育環境によってかなり違いが出てくるため、はっきりとした樹齢は分かりません。
盆栽はきちんと手入れをされている状態なので、枝の数だけでは把握しきれないでしょう。
マツの盆栽は、枝の数が多いとどこか風がそよいでいるような繊細な空気を感じることができるので、枝先が多い方が風情があると人気があります。
1つの目安として考えてみてください。

 

購入の際に聞く

単純な方法ですが、購入するときに聞くことでもその時の樹齢を知ることができます。
多くの場合は「樹齢○年」と記載されていますが、中にはそういったことが書かれていないお店もあるので、木になる盆栽があれば、質問することも1つの手です。
この時にはっきりと答えてくれるようなお店であれば安心ですが、曖昧にのらりくらりと質問をかわすようなお店だったらちょっと注意かもしれません。
しかし、専門店だったとしても樹齢を把握していない場合もあるので、回答によって検討してください。

 

盆栽の樹齢はあくまで推定

盆栽の樹齢を調べる方法は、枝の数と購入店で問い合わせてみる方法とありますが、どちらにしても推定に過ぎないといえます
盆栽はそもそも小さく成長できるように、手入れをされている状態なので樹齢を調べにくいのです。
以前であれば、樹齢数百年の盆栽が最も味があって価値がある、と言われてきました。
ですが最近では、促成栽培の技術が発展しているので、樹齢が10年未満の盆栽でも遜色なく楽しむことができます。
木を扱っているので、自分が育てている木の樹齢はどれくらいなのか?という点は気になるかもしれませんが、あくまで目安として把握しておくに留めておきましょう。
多くのが長い歴史を持っているため、正確な把握は難しいのです。

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