盆栽には針金かけが必要だということ、ご存じですか?
盆栽初心者にとっては、針金かけと聞いてもピンとこないかもしれませんね。
今回の記事では、盆栽の針金かけとは何か、針金かけはなぜ必要なのか、そして、付け外しのタイミングについてご紹介しています。
盆栽の針金かけとは?なぜ必要なの?
盆栽の針金かけとは、盆栽の枝に針金をかける方法で、針金を使用して盆栽の形を整える手法です。
ではなぜ、針金かけが必要なのでしょうか。
針金かけはなぜ必要?
育て始めの盆栽はまだ小さく、そのまま美しい形をキープできています。
しかし、植物は常に成長しているため、盆栽を始めてからしばらく経つと、幹が曲がってきたり、枝がおかしな方向を向いたまま伸びてしまったりすることがあるのです。
そして、それらを矯正する目的で行うのが針金かけだということです。
針金かけをした盆栽とそうでない盆栽とでは、幹や枝ぶりが全く異なりますので、盆栽を美しい形に整えたいなら、ぜひ、針金かけを試してみてくださいね。
針金かけの付け外しはいつ?タイミングをご紹介
盆栽に針金かけをする際には、なるべく植物にかかる負担を軽減できるタイミングで行う必要があります。
また、盆栽によって針金かけを行うベストタイミングは異なりますが、春や秋は植物に負担がかかりにくいため、どのタイミングがわからないなら、まずは春または秋に針金を付けてみましょう。
なお、植え替えをしたばかりの盆栽なら、植え替えから1カ月経過するまで待ちましょう。
それにより、植物にかかる負担を軽減できます。
では、付けた針金はどのタイミングで外せば良いのでしょうか。
この点についても植物の種類によってタイミングが異なりますが、ほとんどの植物は約1年で針金を外します。
ただし、幹や枝が急激に成長するようなことがあれば、針金が食い込んでしまう前に外しましょう。
また、外す際には、上にかけた針金から下へ、枝の先端から内側へ向かって外します。
そして、ここで注意していただきたいのは、雑に外すのではなく、丁寧に外すということです。
特に、針金を引っ張って無理に外そうとすると、幹や枝が傷ついたり折れたりする原因になりますので、十分な注意が必要です。
今回は、盆栽の針金かけとは何か、なぜ必要なのか、そして、付け外しのタイミングについてご紹介しました。
盆栽を美しい形に整えるためには、針金かけをして少しずつ形を矯正していく必要がありますので、ぜひ参考にしたいただき、形が整った美しい盆栽に仕上げてくださいね。