大品盆栽、中品盆栽、小品盆栽、それぞれの違いについて

盆栽のサイズはさまざまで、サイズごとに呼び名が異なります。
また、盆栽のサイズごとに適した植物の種類も異なります。
こちらの記事では、大品盆栽、中品盆栽、小品盆栽の違いと、それぞれに適した植物についてご紹介しています。

 

大品盆栽、中品盆栽、小品盆栽の違いとは

基本的には植種ではなくサイズによって、大品盆栽、中品盆栽、小品盆栽とすみ分けがされています。

 

大品盆栽

樹高がおよそ40㎝を越える大ぶりな盆栽を大品盆栽(だいひんぼんさい)と呼びます。
また、大品盆栽の代表として挙げられる種類には黒松がありますが、鉢が大きい分重量もあるため、1人では持ち上げられず、移動の際には2人以上で行わなければならないともあります。
大品盆栽は見た目がどっしりと大きいため、じっくりと時間をかけて盆栽を楽しみたい方に向いた種類だといえるでしょう。
なお、盆栽にはかなり高額な値段が付けられるものがありますが、その多くは大品盆栽となっています。

 

中品盆栽

樹高がおよそ20㎝~40㎝以下の種類を中品盆栽(ちゅうひんぼんさい)と呼びます。
中品盆栽もまた、黒松や五葉松などの松が多いという特徴がありますが、紅葉やしだれ桜など、葉と花を楽しめる種類もあります。
中品盆栽は大品盆栽よりもサイズがやや小さいため、1人で持ち上げられる種類が多いという特徴があります。
そのような理由から、見た目がやや大きめで、なおかつ1人で盆栽を管理したい方に向いているのが中品盆栽だといえるでしょう。

 

小品盆栽

樹高およそ15㎝~20㎝程度の小さな盆栽は小品盆栽(しょうひんぼんさい)と呼ばれます。
サイズが小さい分軽量で、片手でも持ち上げられる種類がほとんどです。
また、小品盆栽にも黒松などが使われることがありますが、姫リンゴや花梨などの果実をつける種類や、梅やツバキなど、花を楽しめる種類もあります。
なお、小品盆栽よりもさらに小さなサイズの盆栽はミニ盆栽と呼ばれ、初心者でも扱いやすいということから、若い年代を中心として人気が高まりつつあります。
また、小品盆栽やミニ盆栽はお手入れにあまり手間がかからない種類が多いため、盆栽のお世話に時間をかけられない、あるいは盆栽に慣れてみたいという方には特に向いているでしょう。

 

今回は、大品盆栽、中品盆栽、小品盆栽の違いについてご紹介してきました。
大品盆栽や中品盆栽はサイズが大きく見ごたえはありますが、サイズが大きい分移動やお手入れに手間がかかりやすいという特徴があります。
一方、小品盆栽は片手で持ち上げられるサイズ感のため、簡単に移動でき、お手入れも比較的簡単と言えるでしょう。
そのような理由から、盆栽初心者の方は、まずは小品盆栽から慣れて、徐々に大きなサイズの盆栽にチャレンジするという方法がおすすめです。

盆栽なび編集部

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