夏場の盆栽のお手入れで気を付けたいこと

すっかり暑くなりましたね。
夏は毎年茹だるような暑さが続き、人も夏バテに悩まされますが、盆栽も同じように夏の厳しさから身を守らなくてはいけません。
そんな夏時季の盆栽のお手入れ方法についてまとめましたので、初めて盆栽と夏を過ごす方はぜひ参考にしてみてください。

 

夏の水やりはこまめに!葉水も効果的

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盆栽のお手入れとして最も基本的で、柔軟な対応を求められるのが「水やり」です。
水やりは一般的に「春や秋は日に1度目安」「冬時季は2~3日に1回程度で大丈夫」とされます。
意外と少ない印象を持つ方も多いでしょう。

ですが夏は水分も乾きやすく、土や植物自体も高温と強い日差しにさらされるので、日に数回あげる必要があります。
土や葉の乾き方(特に土の表面)などを見て、水やりが必要かどうかを見極めましょう。

また水やりの際に「葉水」(葉に水をかけてやる)も効果的です。
葉についた汚れや虫などを洗い流すこともでき、熱がこもっていれば冷ますこともできて一石二鳥になります。

 

温度よりも日差しに注意!日陰にしまう時間も作ろう

盆栽にとって脅威なのは、「夏の暑さ」よりも実は「直射日光」です。
盆栽は雨天時や降雪時などにも屋内や日陰にしまうのが常識ですが、夏にも日差し避けのために同様の対応が必要になります。

盆栽は「夏の気温よりも炎天下の日差しの方が危険」といわれ、特に日差しの強くなる10時~14時は、屋外でさらしておくのは良くありません。
品種でいうと葉物(カエデ・ケヤキ・モミジなど)は特に葉が傷みやすくなるので、快晴の日の昼下がりは一時的に日陰へ避難させるのがコツです。

屋内や日陰に置く他に、ネットや簾(すだれ)などで日差しをある程度カットする工夫も有効ですね。
日陰だと完全に日差しを遮断してしまうので、常にある程度の日差しを当ててやりたい方はネットなどがおすすめです。

 

熱や日差しから守りたいのは「根」の部分!二重鉢が効果的

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夏は炎天下から盆栽を守るために日差しを遮るものですが、あくまでも枝葉の話です。
本来、盆栽の命となるのは「根」で、この根っこを夏の高温から守るのが最も重要になります。

そこで有効なのが「二重鉢」です。
盆栽に合わせた鉢の二回りほど大きな鉢を用意し、大きな鉢の方にも土を入れて「土、鉢、土、鉢」という四層構造を作り出します。
(外側の鉢には土ではなく水や新聞紙などの詰め物でも大丈夫。)

二重鉢にすることで、盆栽の根っこに夏の気温が伝わるのを防いでくれます。
さらに土が乾きにくくなるので、水やりの効率も上がります。

二重鉢は、冬の寒さが伝わるのを防ぐ役割も果たすので、盆栽にとっては厄介な真夏と真冬両方に役立ちますよ。

 

まとめ

「夏場の盆栽のお手入れで気を付けたいこと」についてまとめました。
夏の日差しと高温は、盆栽にとって大敵です。
葉物にとっては葉を守るために日差しを上手く避けてやり、また盆栽全般の根っこ部分が高温や乾燥で傷まないように二重鉢なども大きな効果があります。
もちろん重要なのはこまめな手入れと観察ですから、基本は大事にしつつ、厳しい夏を乗り越えましょう。

ヤマグチ

ヤマグチ

ライター / 作家名「山口歌糸」/ オフィスウタイト代表 / 竹取物語に関する評論文で「市民文芸ふじのみや第46号 随筆の部」優秀賞。「盆栽なび」では初心者向け情報やコラムを担当。一緒に学びましょう!

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