#25歳盆栽を始める
#25歳盆栽を始める
これは私が盆栽を始めた2年前より、インスタグラムで使っているハッシュタグです。
このインスタグラムは盆栽用アカウントというわけではなく、音楽の仕事で(ジャズミュージシャンをしています)活用しているものなのですが、たまたま盆栽をちょっぴり始める機会があり、写真をアップしてみると、20代のミュージシャン仲間からの反響が意外にも大きく、「若い子はいま緑や侘び寂びを求めているのでは・・」と感じました。
私の盆栽
この写真をアップして、友達から届いたラインやコメントはこのような感じでした。
「これヤマモミジなんだ!」
「すごい可愛い!これって盆栽なの?」
「私も盆栽始めてみたいかも!(なんだか嘘のようだけれど本当にそう言われた)」
普段そこまで連絡を取り合ったりすることのない友人からも連絡がくるほどで、ちょっと驚きました。
25歳、盆栽を始めることになったキッカケ
私の父は植物を育てるのが好きで、自宅でナスやピーマンなどの野菜を育てたり、盆栽もケヤキを3つ、五葉松を1つ、それからコーヒーの木を育てて実を収穫したり、しています。
冬になるとこの大きなコーヒーの木を部屋の中に入れるものだから(寒さに弱いのか?)、私は少しうっとおしく思っていたりもして。
そんな父に連れられて、2年前の冬、上野のグリーンクラブで開催されている「小品盆栽展 秋雅展」へ行きました。
会場では、来場したお客さんが気に入った盆栽に票を入れていく「人気投票」が行われていました。
(秋雅展は個人会員としての盆栽の出展もできるそうです)
100席近くの盆栽の展示を見ながら嬉々とする父母の横で、
「正直なにをどう見ていいんだか分からないな〜」
「寒いな〜(11月でした)」
とグッタリする私。
でもせっかく来たんだから参加してみるか!と思い、いただいた投票用紙にフィーリングで選んだ盆栽の作家さんの名前を書いていきました。
このとき私は盆栽を始める前で、何の知識もなく、本当のフィーリング・直感で投票しました。
でもこれが不思議なもので、投票し始め・展示見始めのときは
「盆栽の何を見ていいか分からない。なにも感想が浮かばない。(ごめんなさい)」
という感じだったのですが、たくさん並んだ盆栽作品をよく観察していくうちに、
「こういう盆栽の形が好きだなあ」
「この盆栽、つぼみが粋じゃないの!(一丁前ぶっている)」
「なんかこれ本当に木のミニチュアって感じで面白いな」
と、自分なりに「盆栽に対して求めるところ」が確立していきました。
そこからは展示を見るのが一気に楽しくなってきた、と記憶しています。
そしてこの日を境に、25歳の私は盆栽を始めることになるのですが、続きはまた次回に書いていきたいと思います。