ヒメリンゴ盆栽の植え替え用に「瀬戸焼 鉄鉢 生子4号」なる鉢を購入しました。
瀬戸焼は馴染みがありますが「生子って?読み方は?鉄鉢とは?」と疑問がわいたので、それについて掘り下げる回となります。
みなさんはご存知の内容だと思うのですが、私には初めて知ることばかり!今回は楽しい勉強をすることができました。
生子は釉薬の名前
購入した鉢。「瀬戸焼 鉄鉢 生子4号」
生子は海鼠(なまこ)釉、つまり釉薬の名前のことだそう。
本当にこの鉢、綺麗な色・模様ですよね。
【 海鼠釉について 】
焼物の釉薬(ゆうやく)の一種。その釉色が海鼠に似ているところからの命名。
釉の流動によって斑文(はんもん)・流文などが現れる。海鼠釉の始源はおそらく中国宋(そう)元代の鈞窯(きんよう)にまでさかのぼる。青白い呈色を珍重して中国、日本で美術陶磁に多く施されている。引用:コトバンク
なるほど。
この美しく特徴のある模様は釉の流動によるものだったのですね。
斑文が美しい。
それにしても「ナマコに似ているから海鼠って、意外とストレートなネーミングだなあ。」と感じました。
鉄鉢は仏教からきていた
鉄鉢に関しても、私は常に「はて?鉄鉢とは。」と思いながら日々過ごしていたのですが、ついにグーグルで検索し、少し知ることができました。
購入した鉢の裏側。
【 鉄鉢について 】
鉄鉢はインドから伝わるもので、日本でも奈良時代より修行僧によって、施食を受けるときに用いられる。釈尊が石製の鉢を用いたことから木製は禁じられ、多くが鉄製の鉢を用いた。引用:Web版新纂浄土宗大辞典
たしかに、精進料理はこのような形の器に盛り付けられているイメージです。
器同士を重ねるとコンパクトになる様子も日本の美意識に適い、いまでも親しまれている所以なのだそう。
この鉄鉢と、盆栽鉢界の「鉄鉢」が同じ意味であるのか私には分からなかったのですが、関係がなかったとしても勉強になりました。
試着させてみると・・
この鉢にヒメリンゴを植え込む予定なのですが(おそらく数日以内に)、その前に試着させてみました。
鉢を試着するヒメリンゴ。(重ねてみただけです)
可愛い、似合っていますね。
これで赤い実がついたらものすごく映えるだろうなあ。
また来月、盆栽コラムで植え込みレポートを書きたいと思います!