「キメン盆栽って何?」と尋ねられて、すぐに答えられる人は盆栽愛好家のかたでも少ないのではないでしょうか。
それもそのはずで、そもそも日本語ではないからです。
正確にはKimeng Bonsaiと表記され、海外、特にインドネシアで流行の盆栽を意味します。
Kimeng Bonsaiについて
インドネシア、ジョグジャカルタにおいて、盆栽は観賞用植物の一種で、多くのファンがいます。
日本語で言えば、キメン盆栽は隔離されたガジュマルです。
最も高価なキメン盆栽の価格は10億ルピア、日本円で約900万円(2023年4月)に達すると言われています。
キメン盆栽の特徴のひとつは、茎の灰色がかった色と葉の大きさが大きい事です。
この観賞用植物は湿気の多い熱帯地方で繁栄する事ができます。
前述したように、キメン盆栽は現地では非常に高価な価格の盆栽の一種です。
手入れが行き届いていて、長く手入れが行き届いているキメン盆栽は高値で売れるそうです。
老後の為の投資用にしている人もいるようですね。
キメン盆栽が高価な理由
理由としては、形の美しさと寿命の長さが人気で、それゆえに高い値段で売られているようです。
キメン盆栽を購入したい場合は、まず売り手にアンケートを行う必要があります。
おそらく、詐欺や高価格の、価値のない品質の盆栽を買う事を避ける為でしょう。
ワイヤーを使って木の形を作ったり、接ぎ木の技術を用いて魅力的に仕上げる点は日本の盆栽と同じと言えます。
また、キメン盆栽はバンヤン盆栽の一種でもあるようです。
バンヤンとはベンガルボダイジュ、クワ科イチジク属の常緑高木ですが、広義ではガジュマルなども含まれる為、現地の人が混乱しないよう呼びかけるのも納得です。
これも前述しましたように、正しい技術と植物のメンテナンスで処理されている事を前提に、非常に長期間生きる事が人気の理由のひとつなのでしょう。
キメン盆栽に必要な標準の鉢のサイズは約60cm。そして充分な水とmaatahari(マタハリ・太陽)の光の下に置かれるだけで良い、とされています。
そして年を取ると、キメン盆栽は買った時よりも高い価格で転売する事ができます。
古いキメン盆栽は数億ルピアで売られています。
以上、インドネシアのキメン盆栽こと、Kimeng Bonsaiについてご紹介いたしました。
とにかくユニークな観賞用植物であり、『お金になる』という考えが強いようで、日本の盆栽愛好家とは少々意見が異なりそうですね。
遠く外国でも日本の文化が広まっているのは喜ばしい事ですが、出来れば盆栽の、お金以外の魅力にももっと注目して頂けたら更に喜ばしい事でしょう。