盆栽を枯らさないようにするためには、適切な時期に植え替えを行う必要があります。
そのままにしておくと、根詰まりを起こしてしまい、水分や養分がしっかりと行き渡らなくなってしまいます。
しかし、植え替えは安易にできることではありません。
もしかしたら、良かれと思って植え替えをしたのに大切な盆栽を枯らしてしまう可能性もあります。
特に初めて植え替えをする方はとても不安ですよね。
今回はそんな方のために盆栽の植え替えの失敗を回避する方法をご紹介します。
【盆栽の植え替え手順】
まずは、基本的な植え替えの手順をご説明します。
①植え替える株を鉢から抜き、根を整える
根が針金で固定されているときは、針金を切って鉢から抜き取りましょう。
箸などで根をほぐした後、土を落とします。
このとき、根を傷つけないように気をつけましょう。
長い根は切り取ります。
根を整えたら水につけて土をきれいに落としましょう。
②針金で固定し、株を受け付ける
固定用の針金をセットし、用土を半分程敷きます。
どんな樹形にしたいかをイメージしながら株の向きや位置、植える高さを決めましょう。
株をのせて軽く針金で固定し、用土を加えます。
このとき、隙間が無いように箸などを使ってしっかり用土を入れましょう。
③水をたっぷりとかける
水につけて、吸わせる方法でも良いです。
④苔を張る
苔は少し大き目のものを選ぶと良いでしょう。
ピンセットなどを使ってぎゅっと埋め込みながら張ります。
苔は無くても樹には問題ありません。
【植え替え時のポイント】
・植え替えの時期は春先に行う
通常、新芽が出る前の春先に植え替えを行うと良いでしょう。
この時期であれば、新しい枝葉はまだ成長していないため、植え替えによる負担を抑えることができます。
・植え替えのタイミングは最低でも3年に1度
小さな鉢で育てている盆栽は、根詰まりをおこしやすいため注意する必要があります。
成長がゆっくりとしてきた樹でも3年に1度は新しい用土を入れて植え替えを行いましょう。
【まとめ】
いかがでしたでしょうか?
盆栽の植え替えを行う場合は、慎重に盆栽に触れながらなるべく根にダメージを与えないようにしましょう。
あなたの盆栽は大丈夫ですか?
鉢いっぱいに根が伸びていませんか?
冒頭でもお伝えしたとおり、根が伸びすぎてしまうと根詰まりを起こし、盆栽が枯れてしまう原因になります。
これから植え替えを検討される方の参考になると嬉しいです。