#My盆栽を5時間かけてスケッチしてみた(その2)

今回は、盆栽スケッチ手順(その2)です。よろしければ(その1)からご覧ください。

前回→ #My盆栽を5時間かけてスケッチしてみた(その1)

ヤマモミジ-渋谷菜々子-盆栽-sketch
▲「作品:ヤマモミジ」 渋谷菜々子

 

葉っぱに色を塗っていく

新芽の茎ピンクのような赤のような色なので、そこから塗っていきます。
葉の着色1
意外にもビビッドなカラーで驚き。

ヤマモミジの葉は縁(ふち)が赤いので、着色していきます。
葉の着色2

さて、いよいよ葉っぱの色ですが、私が持っている48色の色鉛筆セットの中に、緑色は7種類もありました。

今回はそこから以下の3色に絞りました。
葉の緑色を選ぶ

塗っていく。
葉の着色3
↓↓↓
葉の着色4
↓↓↓
葉の着色5

葉脈のアップはこんな感じ。
アップ-葉の着色

<ヤマモミジの葉っぱを描くポイント>
■全体に薄緑を塗る
■葉脈の部分は、色を塗らず白で残す
■濃い緑で細かな葉脈を描いていく
■新しい葉っぱは光が透けて見えるので、黄色に近い薄緑を使う

結局5色ほど使い分けました。
葉っぱに使ったカラー

 

1番難しくて、楽しかったのは苔

苔ってかなり複雑な色をしていて、どう描いていいか検討もつかなかったのですが、
かなりこだわったおかげで、今回1番うまくいった部分となりました。

まず苔に塗り始めた色は、
■緑3色
■茶色2色
■灰色
■紫っぽい灰色
■黒
と、かなりたくさんの種類。これらを入念に塗り重ねました。

たくさんの色鉛筆を苔に使う。
苔-2

始めは「いまいち質感が出ないし、あのジメジメした感じが出ないなあ・・」と行き詰まったのですが、最後にブルーを重ねると、いまにもカビが生えてきそうな湿気を演出することに成功しました!

ブルーを重ねる。
苔-1

おお〜、ジメジメしてきた。
苔-3

<苔の質感を演出するうえで大切なこと>
■黄色でハイライトを入れる
■最後に暗めのブルーを全体に塗り重ねる

 

幹は、途中から色が違う

幹のざらざらとした質感を出すことには失敗してしまったのですが、
よーく幹を観察しているうちに、気づいたことがありました。

幹ってグラデーションがすごい!ということ。
幹

なにも見ないで描いていたら、幹なんて絶対茶色1色で塗ってしまいそうだったのですが、My盆栽を見つめると、以下のことに気づきました。

<幹について – 私の盆栽の場合>
■途中から青々とした緑色になっている
■光があたって真っ白に飛んでいる箇所がある
■意外と、先端の方が濃い茶色

 

そうして完成した盆栽デッサンがこちら

5時間かかって、ようやく絵が完成しました。
完成形-盆栽-sketch

本当はもっと葉っぱの質感を出したかった。でもこれが限界。

逆サイドから見るとさらにリアル!(とくに鉢&苔)
盆栽-sketch-opposite

渋谷 菜々子

横浜市出身ジャズミュージシャン
中学よりアルトサックスを始め、高校入学後サックス奏者 岡淳氏に師事する。昭和音楽大学ジャズコースに入学、大学にてサックス奏者 近藤和彦氏に師事し、ジャズ演奏法やジャズ理論を学ぶ。同時期にジャズフルートを始める。
卒業後はライブ演奏活動の他、ウェブサイト「ジャズアドリブの仕方」を運営、「ジャズアドリブセミナー」や「ジャズアドリブレッスン」などを精力的に行なっている。 
現在、渋谷菜々子ジャズトリオCD「Gratitude」、著書「ジャズアドリブフレーズ集」を販売中。
2018年11月2日〜上野の小品盆栽秋雅展で購入した「ヤマモミジ」の盆栽を始める。

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