盆栽鉢「平安東福寺」とは

盆栽に凝り始めると、それに使用する盆栽鉢にも凝りたくなりますよね?
とはいえ、盆栽鉢にはあらゆる種類があるため、それが名品かどうかの見極めは難しいでしょう。
こちらの記事では、盆栽鉢の天才、「平安東福寺」とは誰なのか、そして、その作品の特徴についてご紹介しています。

 

 

盆栽鉢「平安東福寺」とは?特徴をご紹介

平安東福寺というと、どこかのお寺だと勘違いしてしまいそうですが、実は平安東福寺は人名で、盆栽鉢の天才として知られている人物の作家名を示しています。
それでは早速、平安東福寺が手掛けた作品の特徴についてご紹介しましょう。

サイズや形が多種多様

盆栽鉢は、作家の特徴が色濃く出る作品が多く、平安東福寺の作品も例外ではありません。
しかし、使用されている土の種類や釜はその都度異なっていたといわれ、盆栽鉢のサイズや形は多種多様、小さなものは手のひらサイズ、大きなものでは間口が70㎝程度のものまであります。
また、形についても間口が円形のものや長方形のものなど、実にさまざまです。
ではなぜ、このようにあらゆる種類が作品として世に出されたのでしょうか。
それは、平安東福寺はもともと貧困家庭の出身で、自信が所有する釜がなく、その都度他人の釜を借りての製作だったからと伝えられています。
つまり、苦労人の作家だったということですね。

 

瑠璃色の鉢が多いが複製品も多数存在

平安東福寺の盆栽鉢で最も多いのは、ツヤがある美しい瑠璃色の作品です。
しかし、現代の技術ではこの美しい瑠璃色を作りやすく、複製品も多く出回っているといわれているのです。
つまり、よほどの目利きでない限り、複製品を本物だと信じ込んで購入してしまう可能性が否めないということなのです。
実際にインターネットオークションを確認してみると、平安東福寺の作品が本物として出品されており、高値で取引されていることがわかります。
しかし、それが本物かどうかの見極めは素人では難しいと考えられるため、オークションで購入するなら、目利きの方に相談するなどの対策が必要になるでしょう。
心配なら、インターネットショッピングの取扱店などで購入する方法がおすすめできるかもしれません。

 

今回は、天才と呼ばれた平安東福寺と、その作品の特徴についてご紹介してきました。
平安東福寺の作品はどれも名品とされ、インターネットオークションなどでは高値で取引が行われています。
しかし、現代の技術を取り入れれば比較的簡単に複製できることから、模倣品が数多く出回っていることも事実なのです。
平安東福寺の盆栽鉢を入手したいなら、専門家の意見を仰いだ上で購入を検討する必要があるでしょう。

Image Credit:https://amazon.co.jp

盆栽なび編集部

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