盆栽のディスプレイには飾り棚が大きな役目を果たします。
盆栽を引き立たせるだけではなく、飾り棚の種類や置き方によって全体の雰囲気を変えることもでき、楽しみ方がさらに増えるでしょう。
しかし「飾り棚の魅力がいまいちわからない」「どうやって飾ればいいの?置き方は?」と疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回はそのお悩みを解消するため、飾り棚の有用性と盆栽の置き方について詳しく解説していきます。
飾り棚の有用性
代表的なものは箱卓と丸卓
飾り棚には様々な種類があります。
中でも代表的なものは、箱型で2段以上の違い棚がある「箱卓」、円形で違い棚のある「丸卓」です。
作りたい雰囲気に合わせて箱卓か丸卓かを選び、そこに複数の盆栽やその他の品を置いて表現します。
その他の品というのは、「卓(しょく)」や「地板(じいた)」と呼ばれるもので棚の上に置いて使用します。
こういった品を用いることで、盆栽を引き立たせるだけではなく枝垂れの枝や懸崖が地に付き過ぎてしまわないように高さの調整も可能です。
身近なアイテムを使ってもおもしろい
専用の卓や地板の代わりにレンガ、敷き物、ミニ畳など身近なアイテムを使うだけでモダンや和の雰囲気など様々な演出ができ、楽しみ方も広がります。
盆栽の置き方
では、実際にどのように盆栽を置けば良いのでしょうか。
詳しく解説していきます。
まずはメインとなる「主木(しゅぼく)」と、メインを引き立たせる「受け」を選びます。
どれもコンディションが整った木を選び、針金や雑草は取り除いておきます。
また、主木と受けは木の種類と鉢が重複しないよう注意しましょう。
全体のコントラストを考えながら選ぶと良いですよ。
主木を一番高い目立つ位置に、下側の段には受けとなる樹高の低い盆栽や水石などを流れに沿って置いてください。
箱卓の場合は飾棚そのものが強い印象です。
そのため、受けとなる盆栽は少し大きめの半懸崖や株立ちの松柏類や雑木類など、棚に向かって流れる少々強い印象の樹形が好ましいでしょう。
丸卓は箱卓よりも印象が軽くなるので、天に置く主木も斜幹か半懸崖などの動きのある軽妙な樹形の松柏類が適しています。
また、全ての棚に展示物を置くと、見え方が単調になってり、雑多な印象を与えてしまうこともある為、全体のバランスをみて配置を考えましょう。
そして、飾るものは樹木だけに限らず、添配などもあると遊び心を演出できます。
添配とは飾り棚に添える小さな置き物のことです。
小型の陶器の人形や家を象ったものはもちろん、ガチャガチャのミニフィギュアなどを使っても構いません。
景色や季節感の演出に非常に有用です。
まとめ
いかがでしたか?
盆栽の魅力を損なってしまうような飾り方をしてしまっては本末転倒ですが、他人とは違った演出が容易にしやすいという点では、飾り棚にも気を配ってみることをおススメします。
是非、自分なりのディスプレイを楽しんでみて下さい。