盆栽の乾燥対策は必要?

盆栽はとても繊細なものだということは知られていますが、適度に水やりをして日光に当てていれば往々は大丈夫なのでは?と思っている方は多いようです。
特に乾燥対策については、必要なのかどうか疑問に感じます。
そこで、盆栽に乾燥対策は必要なのかについて、お伝えするので、参考にしてみてください。

盆栽は乾燥対策が必須!

植物は、日光に当たっているから乾燥に強い!とイメージしがちです。
現実は、乾燥することによって盆栽は枯れます。
取り返しがつくこともありますが、全くダメという場合がほとんどかもしれません。
盆栽が枯れてしまう最も多い原因が「乾燥」で、水やりを忘れた、日光や風が当たりすぎる場所に盆栽を置いてしまったなど、乾燥の原因もさまざまあります。
乾燥することで、水分がなくなり、盆栽に栄養がいかなくなって、結果的に枯れてしまうのです。
ときどき、苔が邪魔をして水やりをしていたのにきちんと盆栽の根まで到達してなかった!ということもよくあります。
つまり、盆栽に乾燥対策は必要です。

 

夏と冬で盆栽の乾燥対策は異なる

乾燥対策と一言でいっても、季節によって適した対策があるのです。
それぞれ理解しておかないと、時期に合った盆栽の手入れをすることができないので注意しましょう。

夏の乾燥対策

まず、夏はどんな理由で盆栽が乾燥してしまうのか?について理解することが大事です。
多くの場合が、気温の高い場所に盆栽を置いて水分が蒸発してしまったという理由になります。
本来、盆栽は日光にあててのびのびと育てるものとイメージされますが、盆栽の中には暑さや太陽の光があたりすぎると弱るものもあるのです。
そこで、夏の盆栽は以下のような乾燥対策が必要だといえます。

  • 寒冷紗(かんれいしゃ)で日よけする
  • 水分を含んだミズゴケを置く

水やりをこまめに行うのは当然のこととして、そのほかには日よけ対策として効果が期待できる寒冷紗を使ったり、鉢の上にミズゴケを置いて水分の蒸発を防ぐことによって、乾燥予防が可能です。
ミニ盆栽の場合は、園芸用のトレーの中に盆栽鉢を入れて、軽く浸かる程度に水を入れて保管する「腰水」という方法が乾燥対策に適しています。

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冬の乾燥対策

冬は、夏に比べて乾燥しやすい時期です。
人間の肌も非常に乾燥するので、盆栽の手入れをどうしていこうか悩むかもしれません。
冬の場合はすぐに乾燥対策をしようとする前に、まず寒さに慣らしてあげてください。
数回寒い風を感じさせて、霜が降りたことを確信しなくては、盆栽が冬を迎えたことに気付かずダメになってしまう可能性があるからです。
冬の盆栽の乾燥対策は、実は以下の1択だといえます。

”ムロに入れる”

基本的に盆栽の冬の過ごし方は、ムロの中です。
衣装ケースや発泡スチロール、軒下などに盆栽を入れて保温をする方法になります。。
しっかりとしたケースに入れておく場合は、温度も一定で乾燥なども避けることはできますが、軒下に置く場合は寒冷紗を二重にかけて、温度の変化に対応できるようにしましょう。
ムロの中は、一定した低温にすることで乾燥や冷たい風から盆栽を守ってくれるため、冬の間の管理を楽にしてくれます。
換気のために1日1回は蓋を開けて換気し、夕方また蓋をするだけで大丈夫です。
むやみに出すようなことはせず、盆栽を休ませてあげてください。

 

盆栽を長く楽しむために乾燥対策は必須

季節によって乾燥しやすい時期とそうじゃない時はありますが、基本的にこまめな水やり夏場の日よけ対策は重要です。
夏も冬も別の意味で乾燥しやすい時期なので、十分に注意しましょう。

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