盆栽鉢 京焼・清水焼の窯元 陶葊について

大正11年から続く京都で有名な京焼・清水焼窯元の「陶葊(とうあん)」。
今回はこちらの窯元について詳しくご紹介します。

 

京都市で四代続く老舗の京焼・清水焼窯元「陶葊」

陶葊は1925年に東山泉涌寺で創業しました。
昔からの技術を土台にしているものの、現代に合わせた感性と技術革新を取り込み日々進化続けている陶葊。
現在、本店では約20人の熟練した職人が厳選した上質な材料を使い、ひとつひとつ手仕事で作品の制作を行っています。

陶葊では、陶磁器の表面に付着したガラス層「釉薬」を自家生産しているため、豊富なデータが蓄積されており、お客様のイメージに合った作品作りも可能です。
職人の手描き絵付けの作品は独創的で華やかな生活の潤いをもたらすものです。
特に草花をモチーフにした絵柄の作品が多く、複数回の絵付け工程によって表現された自然なグラデーションは見る人の心を魅了します。
そして、色鮮やかな発色に加え、1,200度の高温で焼くことにより強度のある作品へと仕上がりました。

清水焼は通常、本焼き後に「上絵付け」を行いますが、陶葊においては釉薬を塗る前に色をつける「下絵付け」を行っています。
また、下絵に使う絵の具も開発していることから、高温で焼いても鮮やかな色味を出すことができ、傷つきにくさも実現できました。

 

オリジナル盆栽鉢「平安泉山」

縁あって陶葊の当代・土渕善亜貴氏に近代出版の徳尾氏が清水焼の盆栽鉢制作を依頼し、陶葊と月刊誌「近代盆栽」のタッグによるオリジナル盆栽鉢「平安泉山」が誕生しました。
モダンなデザインと使い勝手の良さで小品盆栽界では定評のある木瓜式の型に、陶あん当代オリジナルの釉薬「花結晶」を用いたこの盆栽鉢は2021年1月第46回雅風展併催、第16回現代小鉢作家展において釉薬部門金賞を受賞しています。
まるで花が咲いたかのような釉薬の結晶は、1枚1枚結晶の出方が異なり、様々な形の結晶を楽しむことができます。

 

まとめ

いかがでしたか?
今回は京焼・清水焼窯元・陶葊についてご紹介させていただきました。
長年、引き継がれてきた伝統で職人の技術によりひとつひとつ丁寧に作られた盆栽鉢は、魅力溢れる作品へと樹木を引き立たせてくれるでしょう。

陶葊本店では陶芸体験教室も開催されています。
体験教室では工房にて日々制作をされている職人の方々から直接指導を受けられ、初心者でも絵付けやてびねり、電動ろくろなどの体験を気軽に楽しむことができます。
陶芸にご興味のある方はぜひホームページをご覧ください。

 

関連サイト

陶葊オフィシャルページ
https://www.touan.co.jp/

近代盆栽オフィシャルページ
https://www.bonsai.co.jp/


 

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