中国の墨絵に見られるような山水を盆の中で楽しむために生まれたとされている盆栽は、平安時代の終わりから日本の風土や精神性に合わせて磨かれ独自の発展を遂げて来た文化。一般の人にとっては「高い」、「難しい」、「手間がかかる」というイメージがあったが、景色盆栽は、あらかじめ水はけのよい土やコケを使うことで、初めての人でも手入れがしやすく、小さなスペースでも自然の景色を楽しむことができる。また、山の木を取り入れることで、芽吹きの春、新緑の夏、紅葉の秋、冬枯れといった季節の移ろいを感じることができる。
「自分の手で植物を育てることで、日頃から植物を深く観察する力、季節を愛でる感性を養うことができます」。和や洋といったインテリアのスタイルにとらわれず、自由に取り入れられるのも景色盆栽の魅力という。
shop「品品」