春はすぐそこ!
春の到来を告げる梅の花。冷たい風が吹く中でももうそこまで春が来ている事を感じさせてくれます。梅は、「花よし、香りよし、果実よし」と三拍子揃った花木。しかも「松竹梅」と、おめでたい・縁起の良いものとされています。
梅の花
梅の花びらは5枚で馥郁(ふくいく)としたよい香りがします。
分類ではバラ科の植物で、バラ科サクラ亜科サクラ属スモモ亜属に属します。
果樹として栽培される「実梅(みうめ)」と、観賞用に栽培されている「花梅(はなうめ)」に大きく分けられ、実梅だけで約100品種、花梅は約300種類もあるといわれています。
また、白梅が咲く木と、紅梅が咲く木は別ですが、中には1本の木に赤と白の花をつける「思いのまま」という珍しい木もあります。また、黄色い花をつける「蝋梅(ろうばい)」という種類も人気があります。
梅の花言葉
「高潔」「忠実」「気品」「厳しい美しさ」「あでやかさ」
まさに冬の厳しい寒さを越えて、凛(りん)と咲く梅の姿を表わす花言葉です。
「松竹梅」のいわれ
もともとは、中国では寒さに耐える「松」「竹」「梅」の3つを「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼んで書画の題材としていました。
日本では、平安時代に「松」が青々とした常緑樹で不老長寿を思わせるからおめでたいものとされ、その後室町時代になってから、節目正しく真っ直ぐ伸びて風にも強い「竹」も縁起のいいものとして重宝がられました。さらに江戸時代に入ってから、寒い季節にいち早く花を咲かす「梅」もめでたいものとなり、特に新春を彩るものとして定着していきました。