盆栽は、ちょっとした庭もしくはベランダで育てているイメージが強いです。
実際、木というのは日光がないと思うように育ってくれないので極力は外で育てたいといえます。
ただ、家の環境によってはどうしても室内で育てなくてはいけないこともあるかもしれません。
室内で盆栽を育てることは可能なのでしょうか?
室内で盆栽を育てることは可能
結論から言うと、室内で育てることは可能ですが、ちょっとだけ注意点があります。
- 日光の確保
- 室内を乾燥させない
- 室内向けの木を選ぶ
盆栽を育てる上で重要なことは、日光と湿度です。
通常は太陽の下で育ててあげるものなので、室内の場合は一層日光については意識しておかなくてはいけません。
一般的に日当たりの良い部屋、と言われる室内でも窓ガラスを通じての日光は自然光に比べると日陰に近い状態とのこと。
できる限り窓際で育ててあげてください。
また、乾燥も植物を育てるには大敵なので、エアコンが直接当たるようなことも避けましょう。
室内向けの木とは?
室内で盆栽を育てる時のポイントは、育てやすい木を選ぶことです。
せっかく盆栽を始めても、すぐに枯れてしまってはもったいないですし、室内で育てるのであればより気にしておきたい部分かと思います。
室内向け、というのは比較的日光が弱くても育ってくれる強さのある木といった意味に捉えてください。
- フジ
- カエデ
- ヤマモミジ
あたりが室内の半日陰状態でも育ちやすいと考えられている木です。
もちろん、強いからといって何も気にせず好きな場所に置いていい、というわけではないのできちんと日光に当たるように窓際に置く、時間帯によって場所を変えるなどの配慮は必要だといえます。
室内で盆栽を育てるときのポイント
盆栽は、生きているので非常に繊細なのです。
自然環境で育つべき木を室内で育てるため、しっかりと配慮すべきポイントは理解しておきましょう。
1日数時間でも空気を吸わせる
植物にとって1番の元気の源は日光や新鮮な空気です。
室内は温度も空気も一定なので、自然のように流れはありません。
そこで、1日のうちで1番太陽が輝いている午前中だけでもベランダに出してあげるとか、1番日当たりの良い窓側に移動させてあげましょう。
その後は、定期的に空気の入れ替えをして木に新しい流れを与えると育ちが良くなります。
温度変化のある部屋に置く
自然環境では、雨の日もあれば風が強い日もありますが、室内では全くありません。
その方が育てやすいのでは?と思うでしょうが、植物は温度や湿度の変化を感じることで強く育つようになるのです。
全く変化のない環境では、だんだん弱ってきてしまうので、盆栽を置く場所も注意が必要だといえます。
エアコンの付近など、温度や湿度が一定の場所に置くのではなくて、外の寒さや暑さなどの温度変化に影響される部屋に置くようにしてください。
乾燥していないか逐一チェック
室内はどうしても乾燥してしまいがちです。
人間にとって快適な環境は、植物にとっては過酷といえるので、こまめに水やりが必要になります。
ただ、あまりにも水を与えると根腐れの原因になるので量は調整しましょう。
葉にも元気が届くように霧吹きなどで水分を与えることも忘れずに。
まめな配慮をすることで室内で盆栽を育てることはできる
室内で盆栽を育てることは不可能ではありませんが、色々な配慮が必要です。
植物、という生きている存在を育てるわけなので、単純に水だけ与えていればOKというわけではありません。
日照時間や室内温度など、配慮すべき点をきちんとしておかなくてはすぐに枯れてしまいます。
丁寧に育てることで室内でも美しい盆栽を鑑賞することは可能です。