盆栽を趣味として楽しむには、まず「盆栽が健康であること」が大事です。
いくら芸術的に優れた盆栽も、枯れてしまっては意味を成しません。
今回は、特に盆栽初心者が悩みやすい「枯らさないための育て方」についてまとめました!
盆栽が枯れてしまう原因
盆栽が枯れる原因は大きく分け「気候(天災含む)」「人為的」この二つだけです。
前者はほとんど対応のしようがないですが、人の手で枯らしてしまうのは避けたいところですね。
以下の項目では、人の間違いによって起こり得る「盆栽の枯れる原因と対策」をまとめました。
基本的なことばかりなので、初心者から上級者までしっかりと確認しましょう。
盆栽の基本その一「水やり」
盆栽が枯れる原因の九割以上が「水やりを忘れた(間違えた)」だそうです。
品種によりますが、盆栽は日に数回は水を欲しがるものから、数日に一回でも充分というものまで幅広くあります。
水によって枯らせてしまう原因の多くは「朝に一度あげれば大丈夫だろう」という何となく行った世話が裏目に出たものです。
特に代表的な「松」は乾いた状態(冬は三日に一回の水で充分)でむしろ丈夫に育つので、どこか朝顔の水やりと盆栽を混同してしまうようですね。
盆栽の基本その二「日当たり」
水やりと同様に大事なのが「日当たり」です。
初心者や正しい知識のない方は何となく「植物なのだからたっぷり日を当てよう」としてしまいがちです。
これもまた間違いで、盆栽は品種によって日陰を好むものや、日当たりは少しで充分というものもあります。
特に真夏の日差しは植物にとってダメージにしかならないので、置き場所には気をつけましょう。
盆栽の間違ったお手入れ
「水やり」「日当たり」が勘違いされやすい世話の代表例ですが、他にもいくつかあるのでまとめました。
・真冬の夜などは屋外へしまう。
・雨に当て過ぎない(雪も同じ)。
・室外機の風に当てない。
・肥料をあげ過ぎない。
・雑草をしっかり取り除く。
・害虫を駆除する。
どれも意外と見落としがちな世話の種類です。
水やりと日当たりに関しては品種によって加減が大きく変わりますが、以上の項目はどの盆栽にも共通します。
室外機の風が好きな盆栽なんてありませんし、真冬の深夜の気温が平気な植物なんてほぼないので、大事にしてあげましょう。
まとめ「品種と環境に適した育て方をしよう」
「盆栽の枯らさない育て方」について紹介しました。
盆栽は水をあげて日を当てるだけでは、健やかには育ちません。
あとひと手間だけかけてやると、ようやく一年を乗り越えます。
特に問題なのは何となく計った「水」「日差し」の量ですね。
盆栽に限らず、植物は色々な生態があるので、育てている品種の水と日差しの必要量を絶対に把握しましょう。
あとは前述した「真冬の冷気」「室外機」「肥料の量」「雑草」「害虫」などです。
盆栽にとって良い環境ができていると、当然に雑草や虫も発生しやすくなるもの。
これらの世話もセットと考え、盆栽とともに四季を過ごしてみましょう。