夏に花開くサルスベリ盆栽の魅力

花を咲かせる木が少ない真夏の暑い時期に美しい花を咲かせるサルスベリ。
その花は秋頃まで開花し続けるため、盆栽として多くの人に楽しまれている樹種になります。
今回はそんなサルスベリの魅力についてご紹介します。
合わせてサルスベリを栽培する際の注意点も解説していきます。

百日紅

 

真夏から秋頃まで咲く美しい花

サルスベリの原産地は中国南部でミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木
花は紅の濃淡色か白色で真夏の7月下旬頃から9月中旬の秋頃にかけて開花します。
耐病性があるサルスベリは昔から庭や公園等に植えられる機会が多く、鮮やかな色とレースのようなフリル状になった花弁の美しい花は見る人々を楽しませてきました。
開花時期が長いため、別名「百日紅(ヒャクジツコウ)」とも呼ばれています。

 

冬は縞模様の幹が楽しめる寒樹に

開花の時期が終わり、落葉した後でも楽しめるのがサルスベリの更なる魅力です。
褐色の樹皮が剥けた後に見えるツルツルとした白い樹肌には、所々に縞模様が見えます。
冬になり葉が落ちて枝と幹だけの寒樹になってもその姿が美しく、一年を通して四季を感じられる樹種といえるでしょう。。
ツルツルした樹肌は、サルが登っても滑りそうということから「サルスベリ(猿滑)」と名付けられました。

 

サルスベリを栽培する際の注意点

サルスベリは寒さには少し弱い点がありますが、夏の暑さに強く比較的丈夫であるため初心者でも育てやすい木です。

・水やり

日当たりが良い場所に置き、水をきらさないよう気を付けて育てましょう。
ただ、水はやり過ぎると危険です。
表面の土が乾いた状態になったとき、水をたっぷり与えます。
水を好む木ですので鉢穴から水が出るくらい与えてもよいでしょう。
特に真夏は水を切らしやすいので注意が必要です。
冬の寒い時期は毎日の水やりは必要ありません。
2~3日に1回くらいの目安で水を与えましょう。

・害虫対策はしっかりと

サルスベリは害虫であるアブラムシやカイガラムシなどが発生しやすい植物です。
害虫が発生すると「すす病」を引き起こす可能性が高くなってしまいます。
害虫を寄せ付けないためには風通しの良い場所で管理しましょう。
もし、害虫が発生した場合は、専用の殺虫剤で駆除するなど早めの対策が必要です。

水やりや害虫対策などいくつか注意点が必要ですが、サルスベリは比較的育てやすい植物です。
華麗な花と魅力溢れる寒樹の姿で一年を通し楽しめるサルスベリをぜひ育ててみてはいかがでしょうか?

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